ラスト、コーション [DVD] (2008/09/16) トニー・レオンタン・ウェイ |
公開当時から観たいなーと思いつつなかなか観ることができなかった「ラスト、コーション 色|戒」をようやっと鑑賞。
いやぁぁぁ面白かった!
2時間超える内容ですがちっとも飽きなかったです。
(ここからちょっとネタバレあります)
タン・ウェイがすごい。意志の強そうな大きな瞳が印象的。ちょっと相田翔子に似てる。いやそうぢゃなくてw
素朴な女子大生が敵組織のすごいおっさんを骨抜きにしちゃうような妖艶な女スパイになっていく過程が稚拙な学生たちの思いつきから始まってるところが逆にリアルで。
彼女の芯にあるのはなんなんだろう。愛国心?大学時代のはかなげな恋心?それとも父親への反抗心?
そこが曖昧模糊だからミッションにのめりこんでいく彼女の行動は刹那的に映る。その危うさにどんどん引き込まれてしまう。
孤独な男と女の肉体がぶつかり合うシーン(いやまぢでそんな感じなの)も奥から骨や肉がきしむ音が、2人の心が叫ぶ声が、聴こえてきそうで観ていてきつかった。でも目が離せないのだ。
そして宝石店でのタン・ウェイの台詞で収束する二人の関係。哀しすぎるけど最後の彼女のあの晴れやかな表情で救われたと信じたい。
相手役のトニー・レオンがね~もーかっくいいぜあんちくしょー!
あの得体の知れないトニーの怖さがないとこの映画は成り立たないわけで。さすがです。
アン・リー監督の作品は観終わると痛い。でもそこが映画を観たなぁっていう特別な満足感を得られるところなんだけど。
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